経営の教科書

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自己資本比率とは?安全性を分析するための基本指標

2016.05.27

Calculator button plus and magnifying glass on graph paper

篠田です。財務分析は、財務諸表から企業の状態を分析するためのものです。様々な方向から分析しますが、今回は安全性分析について、その中でも、中期的な安全性をみるための指標、自己資本比率について説明します。

自己資本比率が一番重要となってくるシーンは融資を受ける時です。金融機関は自己資本比率を中心とした安全性について厳しくチェックしています。また、株式が上場している場合は投資家が気にする数値の一つです。この数値の良し悪しは企業の財政状態を見る上で重要な基準の1つとなっています。

自己資本比率の良い会社は規模に対して借入金などの負債が少なく、しっかりとした土台がある企業と言えるでしょう。経営者であれば自社の自己資本比率くらいは抑えておくべきと言えます。

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財務分析入門!短期的な支払能力分析と対策

2016.05.20

篠田です。財務分析は難しい印象があるかもしれませんが、ポイントをおさえてしまえば、誰にでも行うことが出来ます。

普段、経営者は様々なリスクにさらされていますが、そのリスクのほとんどに気付かず経営を行っている事は少なくありません。財務分析を行う事で、はっきり目に見えていない自社の強みや弱みを把握し、問題の明確化や目標の具体的な設定が出来るようになり、経営戦略を立てる上で大きな助けとなります。

その中でも、今回は短期的な支払能力を測るための流動比率と当座比率について説明したいと思います。買掛金や未払金が資産に対して多すぎないか(少なすぎないか)、資産に換金性の低いものが多すぎないかなどを知ることができる、安全性分析の中でも基本的な指標です。

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貸借対照表とは?B/Sの中身を徹底解剖!

2016.05.13

篠田です。財務諸表は企業の財務状況をまとめた報告書です。一口に財務諸表といっても、貸借対照表、損益計算書、製造原価報告書、キャッシュフロー計算書、個別注記表などの種類があり、それぞれに役割があります。

今回は貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)について説明したいと思います。貸借対照表とは企業のある時点の財政状態を明らかにするための財務諸表で、損益計算書と合わせて最も基本的なものとなります。

貸借対照表は損益計算書よりも読むことが難しく、また、毎月の変化が少ないことから、あまり見ないという経営者も多いかと思います。しかし、貸借対照表の改善こそが経営の最大の安定につながり、正しい作り方、活用の仕方を知ることは大きなメリットとなります。

ここでは、貸借対照表の概要や構成を中心に紹介していきたいと思います。読み方や活用法についてはまた別の機会に記事を作成させていただきます。

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黒字倒産を避けるための6つのこと

2016.05.09

篠田です。企業は資金が回らなくなると倒産します。利益を出しているにも関わらず、資金が回らなくなり倒産してしまうケースも珍しくありません。黒字なのに倒産する…これを黒字倒産と言います。

黒字倒産の足音は会社が順調に回っている時から聞こえ始めています。ほとんどの経営者がそれに気付かず、周りの先輩経営者(先輩といっても2〜3年しか経営していない)から「とにかく行動することが大事」だと言われ、無計画な行動をとります。

「倒産」が忍び寄ってきていたことに気付くのは肩を叩かれた時です。場合によっては気付いた時には手遅れです。黒字倒産は将来を見据え、少しのことを気をつけるだけで防げます。この記事では将来、黒字倒産をしないためのポイントをお伝えします。

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