家族を呼びたくなるシェアワークスペースとは
2017.09.19
京都市下京区新町通松原下ル。GROVING BASE(グロービングベース)。
個室、コワーキングスペースなど事業ステージやスタイルに合わせて働ける環境をご用意します。家族を大事にしたい人達が集まるあたたかいオフィスです。
コンセプトが出来るまで
「家族を呼びたくなる」というコンセプトがしっかりと定ってきたのは実はつい最近のことですが、「家族」というキーワードはプロジェクトの初期段階から出ていました。
ちょっと(いや、かなり…)恥ずかしいですが、私が「家族」をテーマにした経緯を語らせていただきます。
無謀な転職、無計画な脱サラ
私は、大学卒業後父の経営する税理士事務所に就職し5年弱勤めていました。しかし、外の世界をもっと見たいとわがままを言って、メーカーの財務企画職に転職するも挫折。
後継ぎとして約束された道を自ら切り捨てた上、志もあてもなく逃げるように脱サラ。このときには既に結婚していて子供もいました。
まさにダメ夫です。
それでも妻は「笑顔で楽しく仕事できることが一番」と言って信じてくれていました。色々な方にお世話になりましたが、独立してここまでなんとかやってこれたのもやっぱり一番は家族のおかげです。
でも、私自身は家族に何か恩返しが出来ているかなという疑問がありました。
特に妻は料理が好きで、料理教室に通うことを趣味にしていましたが、子供が生まれてからは行けなくなってしまいました。夫が仕事を辞めて、好きなことが出来なくなって、恩返しなんてとんでもない。大きなストレスを与えていたと思います。
本人はそんなことないって言うんですが、本当に頭が上がりません笑
テーマには一生向き合いたいことを
そんな中で、私の元に古いビルのリノベーションの話が降ってきました。
規模もそれなりのプロジェクトなので、上辺じゃなくて本当に自分が一生向き合いたいことや出来ることを、しっかり価値のあるものに磨き上げて提供したいと思いました。
まず考えたのは家族のためになる場所にしたい、ということ。この事業を始めることで家族に負担をかけるのではなく、恩返しをしたいという発想です。
例えば、キッチンスタジオと託児所があるオフィスを作れば、料理教室が開催される施設の中に夫と子供がいて、私の妻でも安心して料理教室を楽しむことが出来るんじゃないかなと考えました。
別に料理教室じゃなくても写真教室でもママ友の食事会でも良いんですが、とにかく妻が子育て以外の好きなことに集中出来る場所を作りたいと思ったんです。
職場と家庭のちょうど良い距離感がある場所
それから、私自身職場と家庭のちょうど良い距離感の場所が欲しいと思っていました。
私がサラリーマンだった頃、職場と家庭は完全に切り離され、妻は私が一日どんな場所でどんなことをして過ごしているのか知らずにいました。
独立してからは自宅で仕事をしていましたが、妻が家事に追われているタイミングで子供が泣いている時などはどうしても仕事の手を止めてしまいました。職場と家庭の距離が近すぎて生活の糧である仕事がなかなか進まないことにストレスを抱えたりもしました。
仕事も妥協したくないし(というかこれが上手くいかないと生活すらできない)、家族との時間も有意義に過ごしたい。それらを両立させるには、そういう場所や環境を作るのが一番だと考えました。
自分だけでなく利用者にとっても理想の場所を
結局、キッチンスタジオはカフェに代わりました。また、託児所は運営コストの関係でスタート時点では実現が難しい事が判明しました。
しかし、料理教室ももちろん、家族向けの様々なイベントが出来る場所が出来上がりそうです。また、託児所についても外部の事業者様に協力してもらうなど、違うやり方で実現が出来そうです。
経営コンサルティングで培った技術もフル活用し、「仕事の成功」と「プライベートの充実」という両面から家族を喜ばせることが出来るオフィスになります。
仕事や家族との向き合い方は人それぞれです。自分なりの一番幸せな生き方を見つけることができるように新しいことにもどんどん挑戦していきたいと思っています。
2016年8月から構想を始めて、現在では工事も始まり着々と準備が進んでいます。2018年1月のオープンを目指して、より良い場所を提供できるように精一杯走り続けます。
2018年1月オープン予定のGROVING BASEの最新情報はこちらから!
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